宮本文昭/稲垣潤一/Index
DVD
- 宮本文昭 ファイナルコンサート070328
- 世界的オーボエ奏者・宮本文昭が3月28日に東京文化会館で行った引退コンサートを収録。溝口肇、渡辺香津美、鳥山雄司らをゲストに迎え、「午後のロマネスク」「風笛」「蒼の薫り」などを披露する。当時を振り返るロングインタビューも収録。
1. 午后のロマネスク
2. メドレー!
3. 風笛
4. ひまわり
5. IT MIGHT BE YOU
6. 雪月花
7. パッシー・ホーム
8. マジック・マウンテン
9. Perfect Days
10. 世界の車窓から
11. 蒼の薫り
12. アヴェ・マリア
13. ブーレ・アンティーク
14. ボヘミアン・ダンス
15. The Aim & End
16. コンサートトークMC集
17. 宮本文昭ロング・インタビュー
発売日2007年11月21日
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 稲垣潤一 25周年記念DVD-BOX SET【EDGE OF TIME】2006年
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Disk01-84年武道館/Disk02-89年武道館/Disk03-91年武道館/Disk04-92年武道館/Disk05-91年オーチャードホール/Disk06-02年スウィートベイジル/Disk07-06年品川ステラボール/Disk08-90年/95年/99年苗場プリンスホテルのライブ
〜ブックレットへ二文掲載〜
【毎日違う場所に行って、違うライブをやって、違う人に出会って…。
そんなストーリーが山のようにある稲垣さんと一緒にやれたことは今でも誇りに思っている 】
キーボード、アレンジ/塩入俊哉
僕は'85年の暮れに稲垣さんのバンドのメンバーに加入して以来、約19年にわたってツアーに参加させてもらいました。当時はメンバーもスタッフもみんなが対等に言い合ってましたね。荒っぽくもあるんだけど、とにかく遠慮がないんですよ(笑)。 稲垣さんは、その光景をとことんまで見守っているという大将的な感じでしたが、その代わり岩井さん、坂井さん達が容赦なかった (笑)。
悪いときは激しく朝迄説教です。そのかわりいいときはいっぱい褒めてくれる…あちらではスタッフが涙を流して語り合っている…いつもそんな熱い現場で、いいライブをしようと、妥協は一切なかったと思います。
毎年ツアーが何十本もあって、毎日同じ曲をやっていてもまったく飽きることがなくて。 ライブの音源を毎日みんなが聴き直して「じゃあ次はこうしてみようか」みたいな話し合いが延々続いて、ライブを重ねるたびにどんどん良くなっていくんです。だからファイナルには、演奏も舞台スタッフの動きもすべて、ツアーの初日よりも洗練されつつも熱く、ライブそのものの質が圧倒的に向上してるんですよ。武道館のときもステージに立ちながら、その変化を実感していました。
そんな稲垣さんとの現場は、とにかく勉強になることばかりで、今振り返ると僕にとっては文字通り、学校みたいなものかもしれません。こういう経験はもう二度とできない、本当に濃い時間でした。
毎日違う場所に行って、違うライブをやって、違う人に出会って…。
そんなストーリーがそれこそ山のようにある。 それら全てを、後の音楽づくりにも生かしていくことができた。 このツアーの経験がなかったら、今の自分は本当にありえない。稲垣さんをはじめ歴代の錚々たるスタッフ、メンバーには心から感謝しているんです。
【稲垣さんの魅力 情報量の豊かな声、すごく複雑な色とか波形がある 】
キーボード、アレンジ/塩入俊哉
稲垣さんの魅力は、声の情報量、つまり音色の豊かさにあると思うんです。「a」というひとつの発音の中にも複雑な色とか波形があって、そこに詰まった要素こそが、いろんな人が感じやすい、自分を投影することができるものなんだと思います。そこでのアレンジというのは、余計なものを削ぎ落としてこそ、声を持つ豊さ、美しさ、強さのようなものが表現出来ます。シンプルな編成で稲垣さんが歌う時、同じステージにいながら本当にゾクゾクしていたものです。
スイートベイジル。20周年という期待感から最初から雰囲気もでき上がっていて、リラックスと緊張感の良いバランスの中で、とても自然なかたちで入っていけた事を思い出します。生ピアノやアコーディオン等を使ったり生音で稲垣さんの歌をうまく包むことも出来たり、いわゆる稲垣さんらしさを堪能できるライブだったんじゃないかな、、、って思います。
今回「いよいよだな…」と、稲垣さんの映画の台詞のように四半世紀25周年を迎えられ…ニューミュージックという一つの時代を終えて、我らが稲垣さんならでは役割というものがあるのでは、、と思っています。 みんなが元気を取り戻すチカラとして、オリジナル曲を歌い続けて行く事、はもちろん。それとともに、当時のオーディエンスも色々な体験、楽しい事も苦しみや哀しみも…あらゆる事を経て今があるわけで、そうした今を生きている人へ向けてきちんと伝えたい事がデザインされた曲を是非歌って欲しい…というこれは願望です。
世間でスタンダードと言われている曲もあの声でもっと聴いてみたいし、稲垣さんの声だからこそ特別な力をもって人に伝わって行くというスーパーマジックを今こそ生かして欲しいものです。ずっと応援しています。