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レヴュー
01.11.齋藤順
01.12.saya

レヴュー2009年1月 Index≫

2009年 
紺碧の空は、青空へ色を移し清々しいブレンド色
東から昇る輝かしい太陽が直視できないほどの眩しさで私と雪景色を照らす
パウダースノウは喜びのウインクを煌めかせ無数のダイヤモンドが散りばめられる地表
全面氷結し沈黙を続ける鉛色の湖へピアノの音色が光射す
氷は輝き、透かす先に
ブラック・バス♪が悠々と泳ぐ姿が現れた
無音の世界が静かな鼓動を刻み始め
厳寒と沈黙に息を吹き込む大自然の生命の音色が弾けた
バシャ!
厳しい自然がもたらす温かさの抱擁を感じ音連れたいま
私の音楽2009年が明けた

齋藤順さん、sayaさんのインストアライブを先日聴いて参りました
50分近く、たっぷりと楽曲と歌を聴かせてくださった。無料の文字を演奏者に微塵も感じさせない意気込みと真剣なライブ感
聴きたくて出かけた私達、たまたま足を止めた方も通りすがりの人にとどめず、総てをお客さまとして迎え、音楽を精一杯演奏してくださった。
お気持に感謝し、心を込めてRevueを書いていきたいと思いました。
無料の文字に線を引き、新春お年玉ライヴと書きなおしましょ。
1月11日(sun)齋藤順
バシャ!
ブラック・バスが跳ねた!のは錯覚?じゃなかった。いたいた!見ぃいつけた(*^^*)な感じがライブハウスと違うインストアライブにわくわく。でも 齋藤さんはレッドのシャツで颯爽とご登場。ステージ衣装なのが嬉しい。もっちろん塩入さんも。
Wing新春音し玉Live (おとしだま(^^ゞ)Mr.Bassman 齋藤順/ピアノ:塩入俊哉
-Program-
ブラック・バス/齋藤順
小さなワルツ/クーセヴイツキ
KO-TE-SA-KI /齋藤順
パガニーニの主題による14のラプソディ/パガニーニ
アメージング・グレイス/スコットランド民謡
水のない河〜越えられぬ時間/塩入俊哉
リベルタンゴ/ピアソラ
ロンドンデリーの歌/アイルランド民謡

見ぃつけた!のにブラック・バス♪は私達の方なんて全く気にも留めず、紳士的二枚目(は死語?)なかっこよさで悠々と泳ぐ。悔しいわぁ。ちょっとは気にしてよね、の嫉妬は撃沈。
コントラバスの深い低音とピアノのベースの音色を際立たせる繊細な音、ときには重心で支えるアプローチ呼吸感ぴったりのデュオの実像と音が2009year concert の始まり。 嬉しくて、うるうるしていました。
小さなワルツ♪大好きな曲。ブラック・バス♪がごっきげんで快活に泳ぎ、周りをピアノの小魚たちが戯れているよう。ベースが氷の上を踊るスケーターにも見えたりしてて。舞曲が楽しい。
KO-TE-SA-KI♪今日の指の調子は如何でしょう。陰翳な感情を含みもつ動的な軽やかさが回転しています。音も指も妖しく熱い。エレピもすっとシンセの音色に変えて、アドリブ感満載の展開部がなんだか聴く度に変っていって、長くもなっている感が楽しい。
そして大曲、パガニーニにがきたぁまさか演奏してくださるとは思わなかった。
13分にも及びます演奏時間、インストアライブという、お客様出入り自由な会場での演奏者の集中力はすごい。乱れぬリズム感と掛け合い。お客様を動かさずに惹き付ける粘りっ気と迫力の演奏、曲の魅力を噛みしめました。途中拍手が入りましたのも、初めて聴かれた方達ゆえの驚嘆であったと思い嬉しかったです。
曲が続いたから感じた、KOTESAKIでは妖しさもドライな感で聴いていたが、このパガニーニでは邪悪な音が背後から囁いて、空気が振動したのか振り向いてしまった。怖い〜(きっと人が通られたのでしょう)ほんとにぞくっとした(+o+)
Amazing Grace ベースの渋い低音が地の底からメロディを朗々と語る。Keyがふっとメロウな響きで甘い線を引くとになるとベースも穏やかなメロディをピチカートで優しく奏でるのね、回想するかのように。するとラストはBowingで壮大に歌い上げた。この弾き分ける音色の違いがじんじん沁みた。
水のない河♪丁度私の前に、80歳を超えておられるでしょうか、背格好も、洋服も帽子も同じでオシャレな、双子か姉妹のおばあちゃんと思いますが、座られてじっと聴き入られた。生きぬかれてきたまあるい小さな背中とこの曲が重なった時、恋愛感情だけじゃない水のない河♪を思った。
巡り逢えない愛情、誤解、喧嘩、すれ違い、流れていた温かな愛情が知らぬ間に枯れてしまった大河。乾ききった河に通う潤いの水を再度湧かせた、年を重ねた時、笑みを戻せる日が訪れるのだろうか。 優しさが滲む二つの後ろ姿に、齋藤さんの軋み内省から泣くベース、切り刻む音、重厚な塩入さんの大河の流れのピアノプレイ凄くて曲の純粋な激しさが迫り涙が止まらなくなっていた。
振り払えとばかりにリベルタンゴ♪がきた。
深い味わいを倍増なベースで聴かせてから、ピアノが一気に掻立てるスピード感、爽快なスリルが心も弾む。ベースを叩く、効果音がチャーミング。ピアノも時には旋律に回るから、お二人の音のバトルが熱い!
どんなにスピードアップしても息も切れず、走らない厚みのある演奏がすごいです。知的なのね。耳馴染みある曲ですので、お客さんもノリノリな感じ。最高潮。 ラストはロンドンデリーの歌♪
ベースの広い音域が静けさの黄昏で色合いを変えていく美しさを見ていた。でも、ノスタルジックではない。地に足を着け活き活きと奏で弾くベースマン、音楽に満たされる充実感が心いっぱいに広がる。 むしろフレッシュな感覚で過去から現在そして未来へ継がれていくBassを聴いていた。
終わってみれば、50分近く。インストアライブの温かな空気も一緒にそっと箱にしまい、ラッピングしてプレゼントをくださった。齋藤さんはピアニストの塩入俊哉さんですとのご紹介を何度も繰り返され嬉しく(*^^*)MCはいつもよりは控え目??(^^ゞでもコントラバスのお話、曲の端的な説明など解りやすかったです。
素敵な演奏と選曲に感謝!聴きに来てよかった ありがとうございました。
ライブハウスと違う明るいイベント会場。また明るいけれどステージ上のクラシック、オケのコントラバスは端ですので(たくさん並ばれているのも壮観です)センターで待っているコントラバス。を明るいところで見たのは初めてかも知れない。待て!は横になってリラックス、私たちを見てる。ご主人さまがこられればヨイショと起き上がる。
堂々たる王者の風格が漂う大きなからだと木目の濃茶の色がとても綺麗で感激しました。動くと濃淡とツヤが明るさで偏光してきらきらと深い色合い。 もう一人の齋藤さんが居られるみたい。
一心同体で齋藤さんの総てを、ご機嫌とか調子を解って歩まれてきたコントラバスが朗々と歌い、何より楽しそうだった。
1月12日(mon)saya
昨年の11月、YOKOHAMA赤レンガ倉庫を出る際に流れていた月香夜♪が、喜びに満ちた瑞々しい歌声で再び迎えてくださった。
幸せな時間に感謝。
チラシを手に持ち足を止めた若い女性お二人、歌い始めたsayaさんの声に耳を傾けながら、お互いのかおを見合せて。(「わぁ。いいね!」と頷きあっているでしょうね)微笑みが嬉しい。小さな男の子が「パパ見る?」と声を弾ませ、パパの視線の先を一緒にみていた。
Wing新春音し玉Live (おとしだまvol.2(^^ゞ) saya/ピアノ:塩入俊哉/ベース:齋藤順
-Program-
月香夜/詞:一凛 曲:塩入俊哉
花 すべての人の心に花を/ 喜納昌吉
My favorite things /サウンド・オブ・ミュージックより
ドレミの歌/サウンド・オブ・ミュージックより
ミス・サイゴンよりの曲?(すみません判りません)
サマータイム
木もれ日/詞:KATSUMI 曲:塩入俊哉
ウタキの丘で/詞:売野雅勇 曲:塩入俊哉
1.10(sat)も同じ曲目と思います。リラックマさんありがとうございましたm(_ _)m

花♪は、イベント会場の“ほらっそこに””あっあそこにも“私たちの花が咲きゆく未来の種を蒔いていく。パパと一緒に聴いているボクにもね。暖かさの歌声で間奏では拍手が大きく沸いたとき、sayaさんを囲むようにたくさんの花が開花する音を感じていた。 足を留める人達が増えていく。
場面がさっと変わって、マイ・フェイバリット・シングス♪
可愛いメロディがはじけて軽快で楽しくてピアノとベースも闊達。でもよおぉっく歌詞を原語で聴いていると、メロディには執拗に歌詞が絡まっていて、歌い回しも息継ぎも大変なんじゃないかしらと感じるようになって、軽やかですけれど難曲!なことが判明!
難しさを感じさせない巧さにうなりました。さらにヴォーカリストsayaさんを支えるにはこのお二人の演奏しかない!と思うほど細部まで切れ味も抜群な鉄壁の演奏にも参りました。
ドレミの歌♪と申しましても日本語ではありませぬよ。そこが凄いんですが、ちゃんと日本語も混ぜて、お客さんにマイクを向けられて(向けられた方は照れておいででした)みんなに笑顔の連鎖反応が生まれていて楽しさいっぱいな雰囲気になりました。 場面は再度変わっていきます。
命をあげよう♪の歌詞が違うVer.(すみません題名がわからなくて)ミュージカルは観た事がない私ですのでとても偉そうなことを申すことになるのですが、極限の愛情、激情を台詞的な歌詞で訴えかける歌の場合どう伝えるか。絶叫してはいけないと思うのです。それでは台詞になってしまうから
sayaさんは歌詞とともに感情が燃える起伏をこみ上げる自然のうねりに準じていました。ピュアで純粋な声の美しさで歌い上げたサビの強い歌声は、 辺りの喧噪をすべてのみこんでしまった。
…静寂の一瞬が訪れた。
やがて絞り出すようにつぶやく「愛してる」と歌う迄の間が、固唾を飲むように確かに止まった。静かな曲の終わり、圧倒的な説得力が、拍手を忘れさせていた。
サマータイム♪オペラな声から唱われる美しい声。がらっと変わって艶っぽくジャジーに弾けていく歌がぞくぞく爽快なのよね。塩入さんのピアノのリズミカルな音の連なりに齋藤さんのベースのピチカート早弾きがお見事。エネルギーに満ちたサウンドは蒸し暑い夏とじりじりと照りつける太陽、が恋しくなります。2009年の夏が楽しみ(*^^*)
木もれ日♪柔らかな曲において、塩入さんの演奏はピアノよりエレピは強弱の表現が難しいと思うのですが、音のうねりと厚みが強音も弱音もコントロールしてタッチの種類の豊富さには感激。聴き入ってしまいました。
この曲のそっと包み込む恋こころをしっとりと歌うsayaさんのリリックな表現に
…会場へ入る前、今日は成人式の日。お振り袖の女性を大勢見かけました。嬉しそうで華やかな笑顔には純粋な乙女心があるとイメージを重ねました。日本女性のもつしとやかな気持ち。ずっと持ち続けてほしい。願いも込めて聴いていました。
イベント会場ですので、MCはどうしてもこもってしまい、曖昧に聴いていてごめんなさい。でも歌の詞ははっきり聴こえてくるのが、sayaさんの言葉を大切に歌われる、惹き付ける魅力と思いました。
ウタキの丘で♪ピアノ、ベースの生演奏に加えてエレキギター、パーカッションの音が力強く刻み、メリハリが立体的に情熱の声とともに心の深淵までずっしりと届いた。
一曲一曲の中で、リズムも七変化をみせるスリリングな楽曲がたくさん。塩入さんの多彩で鮮やかなアレンジ技に翻弄される喜び。
その曲想の変幻自在に鋭敏な感受性と高度な歌の表現で、旋律美と声とが隙間無くフィットして生まれる曲の新たな素敵な魅力をたっぷり聴かせてくださるsayaさんの歌声。
ラストは アメージング・グレイス♪
アカペラは自然に委ねるように歌い、ピアノとベースが加わると安らぎが充満。ゆったりとした空気にとても心地よい調べがロマン的に流れる。楽曲の想いへ肉薄する勢いで熱がこもるsayaさんの透明な歌声は神聖な域へと昇った。 圧倒的なうまさで観客を虜にして。
なぜなら

『うまい!』
拍手より先に、私の背後から感嘆の声が力強く飛んだ。
   That's it!!!(そう その通り!)

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