7.2.ソロ・ライヴ/7.12.Radio番組/7.20.古川展生×山本修

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7月2日(木)『Tokyo3a.m.』リリース記念ソロ・ライヴ
YAMAHA銀座店 塩入俊哉『Tokyo3a.m.』Release 記念ライブ
ゲスト:清水醍輝(ヴァイオリン)
-Program-
君と出逢ってから
桜の時に
追憶のオペラ
あの頃のままで/with:清水醍輝
水のない河/ with:清水醍輝
君と歩む道に/ with:清水醍輝
別れの曲(Chopin:原曲より難易度アップのアレンジVer.)
夢のしずく

ホームパーティー、温かなおもてなしのひとときへお招きいただいた満足感に浸っております。
もてなす側が演奏する音楽にのめりこんでいては(手料理を作っているばかりにキッチン(自分の世界)にずっといたのでは)私達との会話は成り立ちません。"次は何を弾こうか?""この曲演奏していただける?"なんてね。聞こえそう。
ヴァイオリンの清水さんもこんばんは〜と飛び入りゲストなイメージです。
ピアノ&ヴァイオリンの生音ほんっと繊細な響きまで綺麗でした。
塩入さんはいつもながら完璧で重厚な演奏がスゴイんですけど自然体のように奏で私達(老若男女(^^))の音楽目線へ降りて味わっている感触をつかみながら、楽しい会話でもおもてなし、ステージの垣根を取り払い寛げる空間を広げていく。
おもてなす側が私達に近づいてくださり一緒に音楽を味わい楽しまれているホームパーティーな感じはぐっと塩入さんの音楽を身近に惹き付けたと思います。柔らかな音楽が音色お人柄ごとすっと打ち融けて心に沁み入る素敵な時間でした。
-Revue-
”えっ なぁに?” 銀座の街の喧噪に紛れていったと風がそよぎ 耳に馴染んだオーバーチュアがサロンの体温とからまりあって耳をくすぐる  優しい時間が待っている
ソロ・ライブ@YAMAHA銀座店
君と出逢ってから♪
マイクなしの生音ですので、さらりの音色を想像していたのですが、CDとおんなじ。流動的な曲想がタッチと内面からの柔らかな響きでよりふくよかにこじんまりとしたサロンの隅々を満たしていく。ロマンティックな詩情がふんわりと香りました。
ピアノがイントロのメロディを零すと小さなお子様が笑って”あれっ“”あれっあれっ“と声を発する。 空から”あれっあれっ”雪or花びらが降ってきたの?などと幼な子が止まって指を差し見上げ微笑む姿が浮かび嬉しくなりました桜の時に
メロディに反応、おしゃべりしてるのね。takako想像の偶然かもしれません。はしゃいで飛び跳ね始めちゃうんじゃないかしらと(*^^*)この曲で儚い闇夜を夢見ていました情景が、音色を自然に聞き入れ喜ぶ子供の感性の素直さは純心そのもの。
ファンタジックな世界がより広がった感を受けました。塩入さんが好きだと申されましたシンと静まり返る状況より、その場での自然な音、偶発的な音。含めてが今のライブですね。
追憶のオペラ♪ タイトルの如くドラマティックな楽曲です。打鍵が硬質にガンガン鳴るのではなくオーケストラな広がりで陰翳を描くので慟哭が痛い。ダイナミクスな余韻が落ち着く緩やかさには内省的に独白を語る訴えが沁みた。無邪気に笑う幼な子の声が胸に迫りました。
ヴァイオリニスト清水醍輝さんご登場。
一見しまして、はい。たまげました。
サイトで検索したお姿と全然違っておりまして…あの、あの、素敵〜 お話も愉快。(塩入さんのモノマネはお茶目(*^^)v) ぽっとしている間にお二人の演奏で、あの頃のままで♪が始まります。
N○K連続テレビ小説『あの頃のままで』(仮タイトル) 現在ヒロリンが出演なされている番組のテーマーソングをききながら、毎回聴く度にこの曲を重ねています。
テーマソングにぴったりと思うのです。冒頭のverseというのかしら、そこでタイトルが映って第何回〜みたいな。そして出演者のクレジットが映り曲が流れていく。いかがでしょう(*^^*)
閑話休題。
旋律がヴァイオリンの透き通る生音で優雅です。音が小さいのではなく繊細なの。大きなホールでも伝わりそうな細やかさを思いました。鍵盤楽器では出せない音と音の間の繋がるニュアンスの音(うまく表現できないヾ(- -;))ヴィヴラート。震える音。一曲のなかで表現の多彩な味わいが感じられました。
ピアノがサポートへ廻るいつものパターンへ戻りそうですが、今日は塩入さん主役ですので。常に主役の感があってスカイブルーのパステルカラーの色彩が心を洗う清涼感いっぱいになりました。
ピアノのイントロは回想しているシーンで静観的。総集編で始まった水のない河♪
ヴァイオリンの音色が現実へ戻していく。コントラバス、チェロの響きとは異なる音色は楽器が人々で、人間関係の水脈が途切れたりうねったり、流れは結ばれていると謳い、やがて紐がするすると解かれて唯一残る一筋の流れ。固くて申し訳ないのですが、混沌とした人間社会。でも純粋でナイーヴな心の結び目が枯渇でも急流でも必ず創られている。今ここにピアノとヴァイオリンは奏で結び目を繋ぎ解かれる未来のヒントを残している。
これもコントラバス、チェロ、そしてヴァイオリン。素敵な弦楽器で味わい広がる感覚と思い嬉しくなっちゃいました。
ヴァイオリニスト宮本笑里さんと演奏したお祝いの曲君と歩む道に♪
ちょっぴりメロウで優しいメロディ。ヴァイオリンがコロコロコロ〜笑う音色は、赤ちゃん?それとも女性の喜びの声でしょうか。遊びじゃ無いのですが、遊ぶ音は聴いていると人懐かしくなるような親近感の胸騒ぎが沸いてきます。恋の序曲ね。
鐘の音が共鳴した別れの曲♪ 以前このサロンで感じた倍音が共鳴していた。Bowingとは異なる、軽やかなアクセント的、クリスタルな高音が時折交るの。
夜空にひそやかにそっと星が瞬く音色?いえ違うわ。ショパンの故郷ポーランド、教会の鐘の音と聴いていた。この感覚は愛車の中でも鳴ったと思い出した。その時は空耳かなと。でもピアノでありながら旋律にC音かなぁ一番高い倍音がいっぱい鳴るのです。びっくりしました。
ホントの鐘の音を聞いたことがありませんので妄想させてくださいね。
別れの曲をと塩入さんがタイトルを申せば、みなさまぱっと笑顔になります。タイトルに構わず、幸せを運ぶのです。その幸せを音色で原曲の美しさそのままに鍵盤が編まれたとき、ポーランドの地から音楽の精達が軽やかな祝福の鐘の音を鳴らす波動が伝わってくるのと思い込み(^^ゞうるうるきました。CDをお持ちの方、よおぉっく聴いてみてくださいね
Revueには伴奏がハープの音色のようと書きました。アレンジが加えられたイメージは、別れの曲+幻想即興曲を弾いている超絶難易度でしょうか。ゴージャス。ご想像くださいませ。
美しい旋律をなぜあのようにクリアに弾くことができるのか、右手小指、欲しいです(笑)
塩入さんはショパンの楽曲アレンジをさらに試みたいとお考えのよう。マズルカでエチュードで、お次は?楽しみです。
ラストは夢のしずく♪ ソロ・ライブで聴く夢のしずくが私の夢であった。
初々しく曲が今生まれたかのように歌う心を感じていた。夢は叶う。でも叶えられたのはご自身の力。感謝です。
アンコールでは再びお二人でのご登場。タイトル曲Tokyo 3a.m.です。 ヴァイオリンが旋律を歌います。切れのある弾き方と艶っぽくピアノの重厚な音色でおこるグルーヴ感が素敵。パッセージの細やかさも流麗。どの曲でしたか思い出せませんが、ヴァイオリンの掠れるしゃがれた音色にぞくっときました。 私、この曲が今一番好きです。アンニュイな感じの中に無限のデリカシーを想うのです。
塩入さんが、CDリリース、ライブにおいて、1002の徳永社長、本日のヴァオリニスト清水氏、携わられた皆さま、今日はお客さまに対する心配りと感謝のお気持がこの曲から滲み出てくるのです。
一見淡々と弾かれている音色と姿には折り目正しいストイックさを秘められて。塩入さんらしいのでは(勝手にすみません)と感じています。
音楽も奏でる塩入さんも自然体の流れですっと心に融け込んだひととき。 だが聴かせる。 音楽とお人柄、その二つの懐の深さに惹き込まれたライブでした。
“帰ろうか…”
Tokyo 8p.m. たおやかな時間後の銀座は華やか これからが夜なのね。
都会の喧騒もいい 戻れる時間とわたしだけの場所があるのだから

P.S. CDRevueもコンサートRevueもおんなじ楽曲のイメージに一貫性がないと思います。
その時々の感想で。すみませんm(__)m
7月12日(日)ラジオ番組ご出演
『KATSUMI・ユメルのJump to the 90's』 シンガーソングライターのKATSUMI氏と茜沢ユメルさんがパーソナリティのFM番組。ゲストコーナーへ塩入さんが出演なされました。
◆レディオガガ(インターネットラジオ)
7月16日(木)〜7月29日(水)2週間配信になりました。
抜粋です。
塩入さんの緊張気味さ(ちょっぴり)がKATSUMIさんの軽妙なお話の進め方でウマい具合にほどけてフレンドリーな雰囲気を感じました。(KATSUMIさんK、塩入さんSで)
K「アーティスト=人のために支えるほうに情熱を注いできて、突然ライブやらないかと、自分の作品の方へフォーカスを変えることは、あれだけ多くの音楽を作っていて簡単にいくのか」
S「オリジナルは作ってはいたが、人前で纏まってやったことはなく、すごい違う感じで。ゲストを迎えたとき急に体が楽になって。俺が支えるから〜(笑)みたいな。自分になると難しい。でもプロデュースすることに関してもっと慎重にならねばと。自分(アーティスト)の可能性を持っていて、隠れている陰の部分も出してあげなきゃいけないとやっと解ったかな」
K「ぼくに関しては、充分無いところを出さしてもらってた感覚。デヴュー当時からPC使うと枠のきまった音楽で長くやってて、解放されて自由にいけるようになった。伴奏のさりげさ、誘導の仕方でだいぶ変わるので、すごい歌いやすい」
S「ポップスの中に自由に組み込めたのはKATSUMI君が最初だった。僕も解放された感じ。自分が持っているものを出してもいいんだなって。印象的だったのは、KATSUMI君は本番の前ずっとニコニコしてる。“なんで本番なのにニコニコして(られ)るの?”って訊いたら、”うまくいくにきまってるから楽しくなるじゃないですか”と言った。 音楽感がガラッと変わった」 (お二人の出会いはKATSUMIさんがセルフプロデュースを始められた頃なのですね。)
K「はじめてやるアーティストのどこを見て?曲ありきなんでしょうけど」
S「その人の今迄やってきたこと。作品は聴いて、周りの環境とかわかることはわかろうとする。両親の感じとかもあるんですよ」
K「思い出した!意外だったのは、楽屋にウチの母がくるとフランクに世間話してる」
S「みんなに愛されてきてる、お母さんの思いも知る事がアーティストを知る事になる、君に出逢ってからも男女だけでなく、生まれた出逢いから今迄を曲にしている」
ユメルさんとは同じタイトル夢のしずく♪を語られました。
K「(アルバムは)ほんとに聞き慣れたもっていきかた、コンサートみたいな曲順。こんな風にやってるんだろうなぁあ〜何しろメロディアスだから」
ユメル「すごく癒されますよね」
S「悲しみを癒やすピアニスト。高校の時のピアノの先生がゲ○関係らしい?(ん?どうやってお解りになったの)繊細な先生。ピアノは音楽は悲しみをいやせないなら意味がない。弾くことより考え方、人の気持ちを和らげなさいと叩きこまれた。 纏まった作品になることで少しはできたらいいな」
K「痛み悲しみを包んであげるのも音楽の使命。塩入さんのはなんでそんなに優しいのか。直接触ってはいけないものは触らないほうがいいのかもしれないと暗に包み込んでくれる。そういう音楽であると特に今回感じます」
K「今年は西城秀樹さんのツアーがありますね。一度僕も観たいなと思ってて、NHKの朝の連ドラも、あれ僕みてるんで(笑)」
塩入さんのメッセージ「8月27日のコンサート是非来て欲しいです。ストリングス12人位とピアノと言う豪華な感じになります。 アルバムの方も疲れた時に聴いてもらえると、、」
k「ホントですね、ぐっときますね」
S「ゆるやかな気持ちになると思います。君といた夏♪を聴いてください。ありがとうございました」

KATSUMIさんが申された『直接触ってはいけないものは触らないほうがいいのかもしれないと暗に包み込んでくれる音楽』にぐっときました。
KATSUMIさんもユメルさんもアルバムをお聴きになった感想を述べておられる。でも他のラジオ番組とか聴いていて、時々、このDJの人作品を聞いているのかなって疑問に思うおしゃべりがありますので。リスナーは解るものなのです。
全く意味合いは異なりますが、アーティストの方が塩入さんの音色で歌い易いのは、塩入さんが作品を聴き、内部まで掘り下げて考えられた演奏ゆえに個性を読み取った理解力が相手に伝わりプラス、向上心へと繋がっているのでしょう。
雑誌とか、サイトのインタビュー記事もいっぱい読みました。形で残るから嬉しいけれど、でも生声は格別いいな!
7月20日(祝月)古川展生×山本修
『古川展生(Cello)&山本 修(Bass)スペシャルコンサート
スペシャルゲスト:塩入俊哉(Key)』
7月20日海の日 @Back in Town 14:00-15:40
-Program-
ポロネーズ:ミヒャエルハイドン
チェロとコントラバスのデュオ:ロッシーニ
ソナタ(1〜3):バリエール
塩入さんが参加です。
アディオス・ノニーノ:ピアソラ
あの頃のままで:塩入俊哉
おくりびと:久石譲/編曲 塩入俊哉
ロンドンデリーの歌
コントラバヒシモ:ピアソラ
ブエノスアイレスの冬:ピアソラ
リベルタンゴ:ピアソラ
encore
ある夏の午后に:塩入俊哉

前半はライブハウスでクラシックを聴いて欲しいとのことで、クラシック。中盤から塩入さんが参加なされて、ピアソラ&オリジナル曲も聴かれ多種多彩な音楽が堪能できました(^ー^* )
古川さん曰く「本来ならば休館日(会館?山本さんが突っ込まれた)じゃなく、お休みの日ですが特別に開けてもらいました」山本さんのお知り合いの関係でこのライブハウスコンサートが実現!嬉しいです。机は取り払われ、椅子がびっしり並べられた特別なお部屋で開催です。
ポロネーズ♪ 軽やかに弾む可愛いらしい曲で始まりました。チェロもコントラバスの軽快なフットワークに耳も目も奪われます。お二人の呼吸さすが。目的地へ向かう安全運転中な感
ロッシーニの曲はイタリアの夏、青空を描いてくださいと申されました。ハーイ。
夏の景色と爽やかな風を受けチェロが弓を細やかに弾く音は波がさらう砂浜。動きが見える。ラストのチェロとコントラバスのつま弾きが柔らかくてどきっ!女性が殆どの客席、こういう音、ハートのツボに落ちます。運転席の彼が甘く囁いたかのよう。うふっ
ソナタは第一楽章は雅な色。翳りの第二楽章が好き。第三楽章は、クラシックをこのライブハウスで聴いていただきたいと仰った古川さん。自由なイメージを第三楽章へ。
悪戯好きな妖精が踊り回っている、血が騒ぐ感覚。そして細やかな音の螺旋が綺麗に流れ、コントラバスの爽やかな風を送る。細やかなリズム感に初めて聴いた作曲家の曲が耳と心に残り、お気に入り登録です。
MCで古川さんはチェロとバスの楽器を並べて説明してくださった。低い楽器で高い楽器を出す大変さを目で確認。太い針金(弦)をドレミファソラシド〜と早弾く事は大変なのですと説明してくださいました。確かに。楽器解説、いいですね! クラシックもこのこじんまりとしたお部屋にお似合いの選曲と思いました。
塩入さんご登場。
アディオスノニーノ♪チェロのソロから。
ついさっきまでクラシックを弾いていたお二人の優雅な音に、チェロには野生的、ワイルドな音色が加わっていた。バスは陰翳が細やかにダイレクトに届く。早速ピアソラです。古川さんお好きですのね(*^^*)v
クラシック性もある独特のタンゴをベースとした歪みのリズム反復、ひしめきあう楽器の響きの緊張や、一気に解放するときの音楽の凄さを熟知なされてるから。ピアソラ作品のもつ響きの多彩さや、厳しい緊張感を三人だから保てる妙があるのでしょう。う〜〜んこれはトリオにしか判りませぬ。
ライブハウスという小さな会場ですが、色々な音楽が染み付いた空気感でひと暴れ?違うか。強烈な演奏ですので。(…蝶ネクタイを無造作に取り(って付けてはおりませんでした)シャツの第二ボタンも外して……全くの妄想ヾ(- -;)…) 三人でいくぞーの合図曲なのね! 塩入さんはピアノではなくKeyboard ワタクシ久々でクリアな打音が煌めき弾け、強弱が聴き取れる音色はピアノとも遜色ないと思いました。
ソロアルバムの中からあの頃のままで♪嬉しい! この曲も古川さんの為に作られた。
当時のイメージを書かれた文章を再度古川さんが読んでくださった。感激その壱!
最初の旋律はコントラバスが歌う。低音が気持ちの奥から響いて伝わって、チェロへ引き継がれる綺麗なBowingは心の水面に穏やかな波紋が描かれ、音色がぐっときた。ピアノと変わらない流麗でいて柔らかな弱奏。特に右手の旋律オクターブ音が強音でない時、Keyであることを忘れていた。三つの楽器が交互に旋律を奏でラストはチェロとバスが同旋律を奏でるあの頃と今が重なる、波紋がひとつになる幻想に目頭が熱くなりました。
そしておくりびと♪ 塩入さん、今日はkeyを奏でていたのね(ころっと変わってすみません)音色がヴィブラフォン、鉄琴?の音に変わった。感激その弐!
チェロの慈愛にみち穏やかな感動をもたらす響き、バスは静かに重低音で遠くから見守る母性的な優しさを聴き、keyは慈しまれ報われた魂がありがとうと舞っている美しい音の彩りを添えていたと感じ、あらゆる生命が愛おしくなる気持ちが沸きました。
KeyVer.リピートお願いします。感激その参!
ロンドンデリーの歌♪コントラバス&ピアノDuo 郷愁を誘いゆったり深みのある旋律。 齋藤順さんのアルバムで聴いていた為か山本さんのを聴きながら、この曲ではコントラバス奏者の姿が滲みでてくる感があった。語りかけてくるのね。山本さんは精緻な正確さで慎ましやかに暖色系で染める紳士的音色と感じました。ロマンティックジェントルマンです。
前半クラシック曲中に発見!山本さんは、ご自分の演奏中は淡々と涼しいお顔なのに、古川さんがソロを弾かれているお休み中は、首を振られてノってるの。普通は反対じゃなぁい?そのお姿にもこの方の魅力を見ました(*^-^)ゞ と、イメージを決めてはいけません。古川さんも塩入さんもジェントルマン色が変貌していきます。
つづく、ピアソラがコントラバスの為に作ったという、コントラバヒシモが艶かしく紳士的音色を掻き回していく。分厚い不安感から、高音域の嘆き、チェロも錯乱している。ピアノは縦横無尽に打音で埋め尽くす。エレキピアノ?そんなモノはない?響きの切れ味が抜群。
まるでレース展開。急ブレーキでなくさっと速度を落とし解放へ向かう緩急の切り替え技。どこかに日本の音色が聴こえました。
クラシックでご活躍のお二人がクロスオーバーorピアソラの領域で奏でる猛烈なパワーを溢れ出す官能、主体と客体を自由自在に奏でるチェロとコントラバス。よし、とばかりにサポートナビゲートするkey。 ピアソラの曲はつづきます。
ブエノスアイレスの冬(は今(*^^)ゞ)とリベルタンゴ♪ "フェラリーに乗ったら行き先はここ!"
三人で選んだ先、緊張感のなかに爽快さが沸いてかっこいい! ナビゲーターがkeyね。行き先の希望をさっと表示できる技量。それも素敵なアレンジを装飾して。
ピアソラでの曲、 超高速ドライビングでのテンションの変化は、ベンツを操る紳士達が今日は(イタリアの曲があったので)フェラーリを運転している。テクニックは抜群、冴える冴える。ハイウエィばかりじゃない、海岸線を疾走、真っ暗なカーブくねくねの山道を越えるスリル、渋滞?はなしよ。名ナビゲーターが道案内ですもの。
パッと広がる大海原での景観は声を失うほど。な映像をイメージしました。 がっつり組んだトリオが奏でるストレートな展開、何かに立ち向かうような気骨は気を凝集し、渦巻きながらライブハウスを熱で満たしていくのが手にとるよう感じられた。
こんなにわっくわく素敵なドライブそうそうないわよ。
そう、海の日ですもの。
ワタクシ本日の目的地でした アンコールある夏の午后に♪
古川さんが申されました、今日にぴったりの曲。
ラストは優しさで包んでくださいます。安らぎの地があるから安心して委ねていられるの。チェロの主旋律が沁みます。バスの対旋律が曲にある二人の姿。包む風景がピアノ。主旋律を二つの楽器が同時に奏でる流れに揺るぎのない想いが重なるの。ピアノソロがアルバムとは違っていて、サポートでの音色かなと。どきっりしました。
余談ですが、私、このある夏の午后に♪をライブで聴くと、今回のように他楽器が加わればより、本田美奈子さんがコンサートで歌われた新世界♪を憶っています。じんときます。
古川さんは急に決まったコンサートですが早いうちにいっぱいになりありがとうございましたと。お知らせは僕のサイトと、Back in townのサイトと、塩入さんのサイトと言って下さいました。紛れもない古川さんの人気です。でも嬉しくて感激その四!
そして塩入さんご紹介の時、アルバムのお話になって、「【君のいた夏】から12年振りですか(驚)」1stアルバムのタイトルご存知でした。感激その伍!
都響で長年ご活躍中の古川さんと山本さん。お互いの音楽感性と高い技術は音色で語り合えると思います。そこへ塩入さんが加わることは、サポート力だけではない能力を思わずにはいられません。
サポートだけならDuo、トリオになる意義。 アーティストの音楽性と人間性を見極め、音楽でも表現できる才知。すんなりと解け合う感性を生む器量が自然に結びつけた絆があったかのように融け込んでいるのです。
三人が対等の立場で互角の力を持って音色を織り込み曲を聴かせることがスケールを拡げ枠を超え、作品内容も超えてしまっているココだけのオリジナル楽曲演奏が生まれる。その喜びがある。
あらゆるジャンルを網羅していかれるこの先にわくわくせずにはいられません。
これはすごい事と思います。記したく、感激その六!
終わられた拍手喝采の中トリオの笑顔も素敵でした。
次回も楽しみです。いつかしらん(^ー^* )ピアノも聴かせてください。
ありがとうございました。

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