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レヴュー
04.25.KATSUMI
04.28.saya

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4月25日(土)KATSUMI
KATSUMI LIVE " Seeds of Love 2009"
at:南青山MANDALA/2009.25.April
出演:KATSUMI(vo)/塩入俊哉(key)/渡辺 格(gtr)/遠藤由美(cho)

"嵐を呼ぶ男"はKATSUMIさんという事でして
激しい雨の冷却効果で東京はさぶかったです。 ライブハウス内に入ってもなかなか温まらず「はやくあたためて〜〜」な感じ。
ステージ上のKATSUMIさんは頬が紅潮してらした。その熱さがじわじわと伝わってくる熱気がgoodな温度加減。
Opening 塩入さんのピアノソロで幕があきました。
Seeds of Love♪ アフタヌーンteaタイムの延長上に彩りを添える音楽の楽しみが訪れる典雅な音色。窓イコール、ステージから射し込む午后の柔らかな日差し、新緑の若葉が細やかで鮮やかに煌めき風にそよぐ音色は外の雨を忘れさせていました。
次のこころよ♪(定かではありません(*^-^)ゞ)とfor you♪どちらも同様なバラード調なのですが、ピアノの表現の違いを感じていました。
塩入さんのピアノはこころ♪ではずっと寄り添うように支えている。が歌のない小節部分でぎゅっと感情を高める瞬間の音が感情を一気に前へ出している。そしてまたすっとサポートに回る表現。
対しfor you♪では、全体を優雅な音色で絶え間なく綴り、次第にドラマティックにぐいぐい盛り上げていく演奏が素敵。ピアノとのDuo、表現力が違うと判りました。すごいな。とっても嬉しかった。
私はKATSUMIさんの高くふあぁあっと抜けるヴィヴラートの声が好きです。
ギタリストの渡辺格さんが加わって、曲目解りません(*^-^)ゞ…。
KATSUMIさんは曲への想いをさらりと語られます。歌詞があるのですが新鮮な気持ちで聴かれる。それは 私がアルバムSeede of Loveでいちばん好きな曲恋心♪、女性言葉の歌が一番上手に歌詞でも歌でも表現できるシンガーと思う気持ちへ強く繋がりました。女性の細やかで男性は見落としそうな些細な気持ちを思い描く歌詞、KATSUMIさんどうしてお解りにと考えますが、相手の立場に身を置き思い遣ることができる方なのでしょうね。だから女性の想いを込めて表現できる方と。
ですので綾小路きみ○○発言のあと、慌てていたお姿ににんまり。全然許容範囲な私です(^^)v
しっとり系のバラードが続いてもKATSUMIさんのMCが楽しいので、陽だまりの坂道♪も笑顔いっぱいで歩んでいかれる。19年間も応援している皆様とこれからも歩まれる坂道。応援ソングです。嬉しいですよね。
ギター&ピアノそして歌というアコースティックの音色が繊細な響きで温かく包むライブハウスがひとつになってあったかくなる感覚!
ここから今度はギタリスト渡辺さんとのDuoです。渡辺さんのギターは久しぶり振り、いつ以来か思い出せません。今回はアコースティックギターが多かったので、繊細で緻密な音がクリアに均等な音で流れてきて流麗。そこにほのぼのさも生きてカントリーな音色と聴いていました。
ギターとのDuoでは現代社会の陰の部分を歌われ、さらにレクイエム=恋文♪は泣けた。最期の手紙なんて泣けます。ギターの音色が優しいだけに。また、以前金城広子さんが歌われた、天国へ召された貴方へ、私は元気に生きていますというメッセージを込めた曲を想い出し涙が増殖しました。
KATSUMIさんの感情を向ける歌の世界の幅広さを思います。花をください♪ もっと東京が近かったなら(泣)年齢を問わず?でしょうか、ギター一本で来ていただき種を蒔いて欲しいです(無理かぁ) と考えていましたら、
どの曲から塩入さんが加わられていたか…忘れました。
コーラスに遠藤由美さんもご参加で、華やかになってきました。ステージも歌の幅も。そして小道具のタンバリン、マラカスが粋です。 渡辺さんがエレキギターをセットなされば、光のエール♪。
1990年代のKATSUMIさんの楽曲と重なるポップ感が弾けます。カッコいい颯爽としたエールが満ち満ちていき、爽やかなエールは笑顔が一番♪を連れてくる。屈託のない色々な笑顔をよんでデビュー曲!(曲名知らずすいません)
この辺から一気に盛り上がるKATSUMIさん初期の頃のポップス全開です。Yes 抱きしめて♪かなぁ、ピアノの低音がすごいボリュームで支えてエレキギターも飛ばしてスケール感と音の厚みがすごいです。さすがだなぁとうなります。
ラストは願い♪ KATSUMIさんが自然体で歌う感じがとても好きな曲。ライブではちょっと歌い方が違う?そんな所もいいな。きっともっとこの思いを伝えようとなさる気持ちが現れていると思うから、こちらも受け止めたい。絡む重音の和音がとても安定していて、しっとりというより願う気持ちをより強い信念を描く演奏で支え勇気が沸く強さがありました。
アンコールの最初は、KASTSUMIさんピアノ弾き語りでHappy Birthday to You♪
本日お誕生日の方がいらしてJustですね。私、初めて聴きました、滑らかな運びとペダル使い、強弱の伴奏はCDよりずっとお上手と感じました(ごめんね)
紙ヒコーキがいっぱい飛び交うIt'my JALは必須ですね。
JAL〜〜♪と伸びる声が私ダメなんです。ここの音域、ユニセックス媚薬声。KATSUMIさんの笑顔と同時にぞくっとくるのね。えへへ
ラストのラストはありがとう♪でした。胸いっぱい。
”愛してるよ〜”と爽やかにさらり〜と言えちゃうところ、KATSUMIさんにはLOVEという言葉がJust fit。そして19年の坂道でPeaceも育まれてこられた2009年。
1990年代のKATSUMIさんを持っているCDでしか知らない私。でも、2009年、生ライブでのKATSUMIさんを知っていることが嬉しい。
ライブ終了後。小雨に変わっていました。空気も優しさぬくもりで私を包んでくれて嬉しい。
Raindrops Keep Fallin' On My Head♪(雨にぬれても)スキップしたくなるわ。
笑顔がいっちばん!20周年を楽しみに待っています。
-余談-
あの、KATSUMIさん。途中のMCで『最初、僕遅かったでしょう(出てくるのが)実は、事情があったんです。忘れ物。塩入さんには弾いててもらいましたが、』とお話されておりましたが、
ホントはKATSUMIサン、最初からそのおつもりではなかったのでしょうか? 塩入さに弾かせてみたかったぁ?…なんてね。
見当違いでも、お茶目な部分がありそうで…うふっ想像させておいてくださいませ(takako’s願い)
4月28日(火)saya
saya Live 2009 vol.2 〜春、こもれび〜
2009.04.28.-南青山MANDALA-
Member:塩入 俊哉(Pf) /菅原 裕紀(Perc) /齋藤順(Bass)

Progra
第一部
1 Gratitude To You (Original)
2 雪の花びら (Original)
3 Fly Me To The Moon
4 Almaz
5 Night And Day
6 My Favorite Things
7 たったひとつの(Original)
8 Blue Moon 眠れる月(Original)
第二部
9 Rio de Janeiro Blue
10 The Gift
11 Hush
12 月香夜 (Original)
13 Butterfly (Original)
14 ラブバラード(Original)
15 別れの曲 F.Chopin
16 ウタキの丘で(Original)

パーカッショニスト菅原さんが叩くコンガ(かな)の音がラテン色、リズミカルでお、踊り出したくなっちゃう〜なぁあな雰囲気にあらっ、ベースが凝ったリズムで艶かしく絡みピアノも妖な音色。
聴き逃さないわよ私。こんな感じ。普通そうで普通ではない、支えるメンバーの皆さんの個性を集結する調和の演奏に嬉しくなった。
ライブハウスがムーディに色めきます。
雰囲気そのままにsayaさんの声がぐっと魅力的に響くGratitude To You ♪でオープニング。
sayaさんはストール&ジーンズにタンクトップ+ベストにシルバーのラインが光り輝く前衛的イメージなスタイル。カッコイイです。
最初から歌で憑かれてしまい“はぁ〜っ”という呼吸がきこえちゃったかなぁと焦った間に、ピアノのメロディが流れて今度はポップス、バラードです。オリジナル曲、雪の花びら♪
なんと申しましても歌詞をまるごと明晰&綺麗に伝える歌唱がとにかくいい!美しいヴィヴラートの余韻が、雪の花びらの冷たさを感触で私に残すの。時季節今夜は春の桜に冬の雪を憶いたい。桜の時に♪を思い出しアンサーソングのようだとうるるときました。
Jazzのスタンダードナンバーをご披露です。私Jazzはホントに存じず、すみません。Jazz聴き初心者は味わいを贅沢に楽しませていただこうと。Fly Me To The Moon♪
ピアノのソロが素敵でそこからJazz独特のリズムへ切り替えの鮮やかさはぞくっと爽快!声のノリはsayaさんさすがですね。お客様もノリノリな雰囲気があって、ベースも跳ねシャカシャカのPercも拍手のように軽やかに叩いて、楽しい。
Almaz♪ 英語の歌詞でしたか、発音がほんとに綺麗な方。語りかけるバラードがなんとも切なげで私好きです。切々と語ればセンチメンタルな気持ちがどわっと押し寄せます。
Night And Day♪で軽やかにスゥイング。シンセとコンガ、ベースの爽やかなラインに伸びやかなsayaさんの声はDayのそよ風を感じ嬉しさを運びます。
My Favorite Things♪はいつ聞いても、ぎゅっと密につまった歌詞の数々に唸ります。さすがの歌に拍手が起ったのと、sayaさんの細やかな歌い回しに菅原さんのPercが多彩な楽器、小技使いで色々な出番に即興も感じたほど楽しい。
ライブハウスの空気感が馴染んできましたら、またまたオリジナル曲たったひとつの♪です。
歌詞もメロディにも女性らしさが滲み出ています。ロマンティックに包んでゆく男性陣の演奏は、伸びやかさに磨きをかけ、訴える声がなんともいじらしい。またまた聴かせてくださいます。
第一部のラスト。Blue Moon-眠れる月♪
ヴォイスパーカッションが宇宙のイメージかな、が、演奏が始まれば、吹き荒ぶ霊風の予感へと変わっていった。エキゾチックな夜空に蒼い月が揺らめく。砂塵がジプシーの行く手を阻む。塞いだはずの傷に痛みが走り、引き戻される恐怖に、向かう強さがエネルギッシュに交錯していく斬新な曲と思いました。
第一部で既に多彩な内容に感動している私でした。

第二部はsayaさんコットン?地のホワイトワンピースでご登場。
大人の女性らしさを柔らかな歌声で惹き付けるRio de Janeiro Blue♪
サンバ調のメロディにラテンなリズムも混じった感が昼間の熱い空気リオの湿気が夜には乾いた空気が融け込んでいくリラックスな空気感が心地良い。
The Gift♪も聴いていますれば曲調は似ていると感じているのですが、メンバーの皆様の演奏が全然違う。華麗なピアノと多手のPrec、密なベース音。とっても素敵でっす!!!
どこかで聴いたよ?低音で呟くベースのソロメロディから口に手を当てて“しぃ〜い“の曲、Hush♪です。
ベース一本の伴奏なのが好きです。重低音の細やかな味わいとsayaさんの優しい“Hush=しぃ〜”が微笑ましくもなります。
月香夜♪では今日のライブはとってもジャンルが広く、オリジナルも多く、翻弄されっぱなしでしたが、いっつものsayaさんが歌っているわぁという安心感に包まれました。流れ星もいっぱい微笑んでいました。
Butterfly♪もsayaさんのオリジナルナンバー。
甘えたい気持ちと揺れ動く乙女心が可憐な声で表現されているバラードと思いました。オリジナルバラード曲が続きます。ぐっと切ないsayaバラードは女心が極限までしみ込みます。いじらしく瑞々しい女心の表現に、 スプリング・エフェメラル=Spring ephemeral の花たちが咲き誇っていた。
今年三月の末にカタクリの花群生地へ出掛けました。小さな花が満開でお日様の方向を向き、光線で花びらがゆっくりとめくれ上がっていく生命力に感動。その風景を憶っていた。
スプリング・エフェメラルは雪解けとともに真っ先に咲く花たち。カタクリ、福寿草、二輪草などです。
落葉広葉樹林の土壌で咲きます。まだ葉が茂らないうちに、陽の光をいっぱいに浴びて咲き、夏には根を張り続け来年を待ちます。咲く期間が短いので儚いイメージがありますが私はむしろエネルギーを貯めた強さ、永遠に必ず咲き続けるお花と憶う。でも一般のお庭では育たない繊細さ。自然との共存が必須。
sayaさんの長所を掴み優れた演奏を構築するミュージシャンの皆様と磨かれ輝き咲く花。人の心を離さない魅力を存分に発揮されて。しかも今回はsayaさんのオリジナル曲が沢山。楽曲という根をはり育て、シンガーからアーティスト色の彩りを濃く咲かせ無限に根を張り続ける存在感の強さを初々しい春のお花の姿と重なりました。
…こもれびをいっぱいに浴びて咲いた花“春の妖精”と想いました。

バラードの集大成、ショパンの別れの曲♪クラシカルファンには堪りません。
sayaさんの歌のメロディラインはショパンの別れの曲であり、塩入さんのピアノも別れの曲なのですが、幻想即興曲な感じでアルペジオ色の流れが超高速!すごかったです。
ゆったりと華麗に歌いあげるsayaさんの音域広い歌唱力がヴァイオリンの調べのようで痺れ、ベースの重低音が嗚咽を洩らす渋い響き、その対比にパーカッションが総てを引き立てるように多種野楽器で肉厚に添えるシンプルな音色。
塩入さんのアレンジ技の真骨頂とも言うべき新たなる生命力で息を吹き返し壮大なスケールで広げた別れの曲♪ 圧巻でした。
ショパンの曲はメロディラインはそのままに、ハーモニーとアレンジの加え方で様々な色合いに変化できる、素晴らしい曲なのねと。あんど曲の深みを読み繊細なメロディも絶対に崩さない塩入さんは凄腕アレンジャーです!と感激しきりでした。

ラストはウタキの丘で♪ やっぱりいいですね。伸びやかなヴィヴラートが全然変わらず、ライブの始まりより、声の願いがもっと遠くへ魂へ訴える速度が増していました。
アンコールはAmazing Grace♪
絶品のsayaさんのアカペラに続く順さんのベースの神聖なソロ、そして優美さを持って慈しむ塩入さんのピアノ。
そこに今回は菅原さんがどん!と切る余韻を残さない太鼓の音を重ねた。すごい、さりげない音色でも、その場の空気と音色を読み取って伝える音と振動の多種多彩さ。この打音、昔TVで見た映画『ベン・ハー』奴隷となった主人公が奴隷船の中で過酷な労働、船を漕ぐシーンで響いていた太鼓の音が瞬時に浮かび、 苦しみの感情と哀悼が押し寄せ、同時に尊い命を訴えている響きでもあると胸がしめつけられるように甚く震えました。
sayaさんの声は平和をも願う、救いの声。 涙が止まらなくなって。
感極まると、拍手を忘れてしまい、遅れていました。
いえ。皆様も息を呑む感動の静寂が生まれていたと感じました。
感動溢れるライブのひとときを本当にありがとうございました。

そういえばどこでしたか。確かMR.Bassman齋藤順さんのアルバム収録曲“。。。LAST NIGHT“を塩入さんとデュエットされたと思います。びっくりでしたぁ。でもまた聴きたいわ。
いっそ男性陣全員のコーラスで。

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